公認心理師に聞く!福祉DXのためのAI活用術‐4

面倒な会議録をデジタルアシスタントが1分で要約。現場の時間を生み出す魔法

これまでの記事では、デジタルアシスタント(AI)を使って、文章の「下書き」を一瞬で作る方法をご紹介してきました。今回は、その魔法を「日々の事務作業」に応用して、福祉現場に最も必要な「時間」を生み出すお話です。

私たちの現場では、利用者さんのより良い支援を考えるために、ケース会議やスタッフミーティングが欠かせません。活発な意見交換ができるのは素晴らしいことですが……その後に待っているのが「会議録の作成」という重労働です。

「誰が何を言ったか」「決定事項は何か」を思い出しながら文字に起こし、体裁を整える。気づけばあっという間に1時間が経過し、定時を過ぎていた……なんてことはありませんか?

ここで、私たちの心強い相棒、デジタルアシスタントの出番です。

箇条書きのメモを投げるだけ

会議録をゼロから綺麗に書こうとする必要はもうありません。 会議中は、ノートパソコンやタブレットで「誰がどんな意見を言ったか」「何が決まったか」を、単語や箇条書きでバラバラにメモしておくだけでOKです。

会議が終わったら、その乱雑なメモをデジタルアシスタントにコピー&ペーストし、こうお願いします。

「以下の会議メモを、①現状の課題、②決定事項、③次回までのTodo、の3つの項目に分けて、分かりやすい会議録にまとめて」

すると、ほんの数十秒で、バラバラだったメモが理路整然とした「美しい会議録」に生まれ変わります。あとは、少し手直しをして保存するだけです。

公認心理師の視点:私たちが本当に時間を使うべき場所

「AIに会議録を書かせるなんて、手抜きではないか?」 最初はそのように感じる方もいるかもしれません。しかし、公認心理師として、私はこう考えます。

私たちの専門性が最も発揮されるのは、パソコンの画面に向かって議事録の細かい文章を直している時間ではありません。利用者さんの表情の変化に気づき、言葉にならない声に耳を傾け、心を通わせる「対面支援の時間」です。

デジタルアシスタントを活用して事務作業を「1分」で終わらせることは、決して手抜きではありません。生み出された貴重な時間を、「人間にしかできない、心の通ったケア」へと投資するための、前向きな選択なのです。

「時間がなくて、利用者さんとゆっくり話せなかった」 そんな葛藤を減らすために。まずは明日の会議のメモから、AIにお願いしてみませんか?

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